かゆらなブログ

娘ふたりの育児記録と、思うこと。

【二人目妊娠】まさかの繋留流産

今月の初め、2回目の妊娠検査へ行ってきました。 娘と主人は二人でお留守番。 ホントは一緒に来てほしいけど、最近の娘のグズリが強烈なので 家にいた方がよいと判断。

前回の初診から2週間。 推定8w2d。 前回のエコーでは赤ちゃん(胎芽)の大きさが3ミリと小さ目だったので、 どれだけ大きくなっているかな…とドキドキしていました。

まさか、こんなことになるとは…

心拍が確認できれば初期流産の可能性がぐっと減ると思い込んでました。 ネットや雑誌などの知識だけで。

初診の時も、特に医師は流産の可能性について触れなかったので、 心配いらないものだと勝手に解釈していました。

診察室に入って、問診。 その時は、一人目の出産時のことをいくつか聞かれました。

予定日に対して早かったか、遅かったか。 正常分娩だったか、問題はなかったか。 赤ちゃんも問題なかったか、黄疸はどうだったか、などなど。

黄疸は数値が高かったです、と言ったら、治療はした?と聞かれ、 入院中に数値が下がったので治療はしませんでした、と言ったら、 誰でも黄疸は出るので問題ありませんね、とのこと。

では赤ちゃんを見てみましょう、と診察台へ。

モニターに映し出される胎嚢を見て、すぐに気づいてしまいました… 前回と変わらない、って。

それどころか、前回よりも小さくなっているように感じしました。

先生は何も言わずに、丁寧にいろんな角度で見ていて、 黙々とサイズを測り、そのまま超音波検査は終了。

その時点で、嫌でもわかってしまいました。 何も言われなかったことでこちらも声を出さなかったので、 冷静になったのだと思います。

椅子に戻るとエコー写真を渡され、 前回と大きさが変わっていませんでした、と。 そして、子宮内胎芽死亡、繋留流産、とカルテに書きながら、 現在のお腹の中の状況を丁寧に説明をされました。

今思うと、その時はショックを受けて頭が真っ白になってましたが なぜか努めて冷静でいるようにしていました。 ちゃんと話を聞こうと。

私が返事をするのを待ちながら一つ一つ説明してくれて質問を聞かれ、 原因ってわかるんですか?と聞くと、 「おそらく染色体異常で、初期流産のほとんどが母体が原因ではなく赤ちゃん側の成長が止まってしまうことが原因です。流産は15%の確率で起きてしまうものなので珍しいことではなく、今回はその15%だったということになります。」と。

私が話を理解するのを待ってから、手術の話をされました。 手術当日の朝から前処置をして、お昼前に赤ちゃんを取り出す手術をすること、 全身麻酔をするので痛くはないこと、手術自体は10~15分程で終わること、 入院という形で半日かかるが、日帰りできること。 手術日は、私の都合に合わせてもらえるということだったので、最短の翌々日に。

流産が確定した以上、先延ばしする理由がありませんでした。 手術はやっぱり怖いので、その日をビクビクしながら待つのはできるだけ短く、 そしてできるだけ早く、前に進みたかったという気持ちだったので。

手術日が決まると、すぐに術前検査へ。 レントゲンや血液検査をして、手術前後の注意事項の説明。

その時点で、今日の診察が予定よりだいぶ時間がかかっているため 家で待つ主人が心配しているだろうな、娘は大丈夫かな、と気がかりに。 連絡をしようか迷ったけど、メールの短い文章でどう説明したらいいかわからず、 終わってから連絡することにしました。

全てが終わって待合室に戻ると、妊婦さんがたくさんいて、軽く凹みました…

あぁ、私のおなかは大きくなることはないんだ… そう思ったら悲しくなってきたので、娘のことを思い出しました。

私には娘がいるんだ!

それだけで、とても心強かったなぁ。 一度も泣かずに済みました。

そして、娘を妊娠・出産した時のことや、現在の娘を思うと、 スクスクと本当に元気に成長していて、 それって奇跡なんだなぁ、当たり前のことじゃないんだなぁ、 って、心から思いました。

帰宅後、主人に流産したことを話すと、私の様子でなんとなく気づいていたかと思いきや、 まさか流産とは...という反応。 でも、私が冷静だったからか、主人も冷静に受け止めているようでした。

手術日は平日だけど病院の託児を利用できるから私ひとりでも大丈夫、 なんてちょっと強がって勝手に判断しましたが、 主人が急きょ休みを取ってくれることに。 これは本当にありがたかった。 主人以外に誰にも預けたことのない娘なので、託児はもちろん不安でした。 主人が娘と家にいてくれるなら、私も安心して手術に挑めます。

そんな感じで準備は問題なく進み、無事、手術を受けてきました。

当日、前処置では子宮口を広げるためのラミナリアという海藻でできた棒のようなものを挿入。 痛いかもしれない、と言われましたが、違和感、異物感はあっても痛みはなく。 先生から、これが大丈夫なら手術は全く痛くないのでもう心配ないですよ、と言われました。ホッ。

そのあと入院する部屋へ移動。 出産時の入院は個室のみしかないはずが、二人部屋へ。 こういう処置や手術などの時のための部屋なのかな。 誰もいなくて一人でいられてよかったです。

手術着、というか娘の出産の時に着たのとおんなじ分娩着に着替え、 ただの水です、という点滴を打ちながら横になって1時間程、 手術時間を待ちました。この時が一番怖かった。 難しくないとはいえ全身麻酔をして受ける手術。 そんなの生まれて初めてです。

点滴から麻酔が入り、「数をゆっくり数えてください」と言われ、 いーち、にーい、さーん...と、だんだん意識が遠くなる... と思いきや意外と数えられて、 じゅーはち、じゅーく、にーじゅう、まで数え、

“うわーもしかして麻酔が効かない!?どうしよう!怖い!”

と思った瞬間に意識がパタリとなくなった感じでした。 よく覚えていませんが、マトリックスの世界に入ったような感じで ここはどこ?状態。

いつの間にか、目が覚めたように意識がハッキリしてきて、 でも体は全然動かなくて、あ、終わったんだな…と状況が分かってきたら、 自分がボロボロと泣いていることに気が付きました。

頭の中では冷静に、手術が終わった...って思っているのに、 赤ちゃんがもうお腹の中にいないということを体が理解したというか、 心では感情が爆発したみたいで、とにかく涙が止まらなくなりました。

周りに看護婦さんがいて、手術が終わった後の処置?的なことを しているのはなんとなく分かっていましたが、 それでも涙が止まらず、声を出して泣いている自分... でも、看護婦さんはそれに対して何も反応せず。 気を使ってくれていたのでしょうか。

流産ってわかってから一度も泣けなかったので、ここで号泣したことで、 気持ちを切り替えられた気分でした。 家に帰ってから、娘の前でメソメソしたくなかったので、 ここで泣けてよかった。

部屋に戻ってからは、術後の診察まで2時間程休んでくださいとのことで、 横になってぼーっとしていました。 ひどい生理痛のような鈍痛があって眠れませんでしたが、 それ以外の痛みは全くなく、鈍痛は30分程で治まりました。

術後の診察は、中に入っていたガーゼを取り出して超音波で見て、 胎嚢がなくなっていることを確認。 せつなかったです。

全く問題なく手術は終了。 出血は1週間ほどでおさまること、 2~3日は無理せずなるべく安静にすること、 1ヶ月~1ヶ月半くらいで生理が来たら妊娠しても大丈夫、とのこと。 抗生物質と止血・子宮収縮剤をもらって帰宅。

そうそう、つわりは手術を受けた後にはだいぶ治まっていました。 今回の妊娠のつわりは、吐くほどではないものの ずっと船酔いしてるような気持ち悪さがあってしんどかったけれど、 翌日にはほとんど感じられず。 妊娠してから悩んでいた便秘も、すっかり解消。

まずは、生理が来るまでちょっと不安ですが 次の妊娠に向けて体を整えないと、です。

この日のことを忘れたくないので、記録しておきます。